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労働者派遣の個別契約書に必要な記載事項とは?基本契約との違いと実務

派遣先と取り交わす契約には、大きく分けて「基本契約」と「個別契約」があります。実務では基本契約は一度結べば使い回すのに対し、個別契約は派遣のたびに作成することになるため、件数が増えると記載漏れや作りかけの契約が生まれやすい書面です。この記事では、労働者派遣の個別契約書の位置づけと、記載事項を抜けなく整えるための考え方を整理します。

本記事について:2026年8月時点の一般的な情報をまとめたものです。制度は改正が続く領域であり、個別の可否判断を代替するものではありません。実際の対応は、厚生労働省の一次情報および自社の顧問社会保険労務士等にご確認ください。

基本契約と個別契約の違い

派遣先との契約は、役割の異なる2つの書面で構成されるのが一般的です。

労働者派遣法が記載を求めているのは、主にこの個別契約のほうです。基本契約があるからといって個別契約を省けるわけではなく、派遣のたびに就業条件を明示した個別契約を取り交わすことが前提になります。

記載事項の考え方

個別契約書には、従事する業務の内容、就業する事業所の名称・所在地、就業日・就業時間、派遣期間、派遣先・派遣元の責任者、期間制限(抵触日)に関する事項、苦情処理の方法など、多くの項目を記載することが求められています。項目は法令で定められており、改正によって追加・変更されることがあります。

ここで重要なのは、記載事項の網羅リストを暗記して運用しようとしないことです。項目は多く、改正もあるため、「これで全部そろっている」という判断は、この記事の列挙ではなく一次情報を基準に行ってください。正確な記載事項は、厚生労働省 「労働者派遣事業関係業務取扱要領」 等でご確認ください。

なお、個別契約に記載する期間制限(抵触日)の考え方は、派遣の3年ルール(期間制限)で詳しく整理しています。また、個別契約の記載事項の一部は派遣元管理台帳の記載事項とも重なるため、両者をまとめて扱えると二重管理を避けられます。

放置するとどうなるか

個別契約は件数が多く、更新のたびに作り直すため、次のような事故が起きやすい書面です。

いずれも「表計算とメールの添付ファイルだけで回している」体制で起こりやすく、担当者の注意力に頼るほど再発します。

仕組み化のポイント

  1. ひな形と可変項目を分けて管理する。共通の文言はテンプレート化しつつ、案件ごとに変わる項目(就業場所・期間・業務・責任者)は必ず入力を求める形にして、前案件の値が残らないようにします。
  2. 抵触日・派遣期間を契約と紐づける。個別契約に期間制限の情報を持たせ、更新期限が近づいたら気づける状態にします。
  3. 基本契約・個別契約・台帳の情報を重複させない。同じ情報を複数の書面に手で転記するほど食い違いが生まれます。一元的に扱える形にします。
  4. 版と履歴を残す。合意した版がどれか、いつ更新したかが後から追えるようにしておきます。

契約管理に特化したツールという選択肢

個別契約の作成・更新は、汎用の表計算やワープロでは「毎回ひな形をコピーし、可変項目を手で直す」運用になりがちで、記載漏れや版の取り違えの温床になります。一方、派遣業の契約管理に特化したツールなら、契約の作成から期日管理までをひとつの流れで扱えます。契約管理の Clavio は、派遣契約の期日や更新の管理を軸に設計されており、契約に紐づく情報を一元的に扱う発想に立っています。

「使わない機能まで抱える大きな基幹システム」ではなく「必要な契約管理だけ」を単体で導入でき、後から採用・勤怠のプロダクトを足していくこともできます。

まとめ

労働者派遣の個別契約書は、派遣のたびに就業条件を明示して取り交わす書面で、記載事項は法令で定められています。項目は多く改正もあるため、網羅性は一次情報を基準に確認するのが前提です。実務で効くのは、ひな形と可変項目を分け、基本契約・個別契約・台帳で情報を重複させず、期日と紐づけて管理することです。

件数が増えるほど「注意して見直す」運用は破綻しやすくなります。記載漏れや更新遅れを人の注意力ではなく仕組みで防ぐ発想が、再発防止に有効です。


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本記事は公開時点で確認した一般的な情報をまとめたものであり、 個別の法令判断・税務判断を代替するものではありません。制度は改正されることがあるため、 実際の対応は所管省庁の一次情報および貴社の顧問専門家にご確認ください。

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